麹のこと

麹は日本の貴重な財産であるということから、国菌にも認定されています。

麹にはたくさんの酵素が含まれています。アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなどその数は30種類以上。ビタミン類の生成や消化促進の働きがあり、美容や健康にいいと注目されています。

麹の酵素のはたらき

【腸内細菌が元気になる】

麹の酵素によって生み出されるオリゴ糖は、腸内細菌の善玉菌の大好物です。善玉菌が増殖することで腸内が活性し、便秘改善や美肌に繋がります。
また、免疫細胞の大半は大腸で成長することから免疫力がアップします。結果的に病気を防ぎ、血液をサラサラにする、花粉症などアレルギー症状も軽減できる、ということになります。

【ビタミンの生成】

肌の代謝に関わるビタミン類を生成し、美肌作りを促してくれます。疲労回復効果があるビタミンB群も豊富に含まれています。

【消化のサポート】

麹の酵素で、デンプンがブドウ糖に、タンパク質はアミノ酸に分解されます。分解された状態で摂取できるため、体内で消化・吸収しやすくなります。特に胃弱の人や高齢者の方には役立つ働きです。

【栄養素の分解】

栄養素を消化・吸収しやすくなるように分解します。うま味を感じるアミノ酸を生成したり、食物を柔らかくする力があります。塩麹を使ったお肉がおいしく柔らかくなることで知られていますね。

【脂質の代謝とリラックス効果】

麹の消化酵素には脂質の代謝を促し、体内の脂肪の燃焼を助けてくれる効果もあり、ダイエット中の方にはおススメです。さらに麹には精神を落ち着かせ、脳をリラックスさせる効果があるそうです。ストレスフルな現代人にとって嬉しい効果です。

加熱しても効果は変わらないのか?

麹を発酵させて甘酒や塩麹になった後、加熱すると当然酵素は死滅しますが、その効果は変わりません。酵素の効果は酵素自体を直接摂取することではなく、酵素が生み出したビタミンなどの栄養素にあるからです。
パン焼成時に酵素は死滅しますが、栄養素は失われないまま摂取できます。